サニエルおやこネイチャーツアー

サニクリーンでは、毎年 「未来を担う子供達のために」をコンセプトに、自然の中で自然を学ぶ「サニエルおやこネイチャーツアー」を開催しています。 親子で自然の中で楽しく学習することによって、未来へ向けて行動に起こすべきことを感じていく参加型プログラムです。

○開催日 2012年9月22日(祝)23日(日)
○開催場所 神奈川県「三浦半島」
○参加人数 親子19組
○協力 日本自然保護協会、三浦半島生物多様性保全ほか
○協賛 電通名鉄コミュニケーションズ

■富士山を一望できるマリンリゾート

第7回目となる「サニエルおやこネイチャーツアー」は、神奈川県の三浦半島の西海岸に位置する佐島で開催されました。この近辺には、皇室が静養に訪れる葉山御用邸を始め、海岸沿いには有名人、著名人の自宅や別荘などが多くあることでも知られていて、休日にはヨットやクルージング、釣りを楽しむ人の人気のエリアとなっています。
今回は、地元で活動されている「三浦半島生物多様性保全」のご協力のもと、三浦半島の海と山をまるごと体験!をテーマに自然体験プログラムが行われました。

■夏休みではなく、今年は9月開催!

前日の局地的な大雨の影響か? 残暑一転、肌寒さを感じるほどの秋の気配。東京近郊から集まった参加者は品川駅に集合し、専用バスで三浦半島へ! 毎年夏休みに開催していたおやこネイチャーツアーも今年は9月開催となり、毎回悩まされていた高速道路の渋滞もなく、あっという間に目的地の「佐島マリーナ」に到着。目の前には相模湾が広がり、ヨットハーバーには、一度は乗ってみたいヨットやボート、クルーザーなどが所狭しと並んでいました。
到着後のオリエンテーションでは、日本自然保護協会の大野正人さんからスタッフの紹介と今回行われるプログラムの説明があり、続いて参加者の自己紹介も・・・。この2日間の意気込みや楽しみにしていることなど、みんな元気よく発表してくれました。中には、娘に空手の型を演武させようとするムチャぶりなお父さんの姿も・・・。不思議と初対面とは思えないほどの明るい雰囲気の中、いよいよおやこネイチャーツアーのスタートです。

■貝がらさがしと磯の生きもの観察会

最初のプログラムは天神島臨海自然教育園で行われました。ここは、三浦半島に残された数少ない自然海岸のひとつで、神奈川県の天然記念物に指定され、横須賀市の花でもある海浜植物“ハマユウ”の群生が見られる場所としても有名です。参加者は2つのグループに分かれて、元葉山しおさい博物館館長の池田等(ひとし)さんと天神島臨海自然教育園解説員の村石健一さんのガイドを受けながら、?自然しらべ 貝がらさがし! ?磯の生きもの観察を体験しました。

※「自然しらべ 貝がらさがし!」は、日本自然保護協会が毎年行っている自然の定期健康診断「自然しらべ」の2012年のテーマで、調査のマニュアルをもとに、砂浜に出かけ、観察して写真とデータを日本自然保護協会に郵送するという参加型環境教育プログラムです。

■みんな元気に磯遊び!

午後には少しずつ気温も上がって、日差しも心地よく過ごしやすくなってきました。2つのグループは、親子一緒に貝がらさがしや箱めがねを使って磯の生きものさがしをしました。貝がらさがしの浜辺には、いろいろな漂着物があって、一面には打ち砕かれた貝がらがたくさん。タカラガイやツメタガイ、オヘビガイ、ウニの殻、サンゴのかけら、貝(センコウガイ)によって穴の開いた石などいろんな種類の貝を見つけることができました。大事に手にのせて「きれいな色の貝がらを見つけたよ!」と嬉しそうに見せてくれる女の子も。どうやらこの浜辺には大昔の陶器の破片などお宝もあるのだとか???

一方、磯の生きものさがしでは、ヤドカリやカニ(イワガニ・イソガニ)、アゴハゼなどをGET! タイドプールでは、イソスジエビを捕まえてケースに入れて喜んでいる女の子たちもいました。そして、最初は靴だけを濡らしていたはずが、いつの間にかTシャツのまま水の中に入って箱めがねで生きものをさがしている男の子など、みんな元気いっぱい磯遊びを楽しみました。

■顔ほどの大きな貝がらに唖然!

その後、天神島ビジターセンターに移動し、池田等(ひとし)さんによる「貝がらから見る海の世界」をテーマに、貝の食性や打ち上げられた貝拾いのコツなどをお話していただきました。最後には、その昔に鎌倉で実際に獲れた大人の顔ほどの大きさもあるアワビやサザエの貝がらを披露し、その実物を手に子供も大人もビックリ!
池田等(ひとし)さんは、「環境の変化により、このような大きな貝がらを見ることがなくなってしまった。昔のようにこうした貝が戻ってこられるような環境を考えて欲しいし、また三浦半島でも獲れるようにしたい」と話されていました。

■どんなお部屋だったかな?

さぁ、ホテルにチェックイン!今回はハーバー&ホテル マリンリゾート佐島マリーナへ。天気が良ければ富士山と夕日の2ショットも見られる隠れた名所で、ユーミンの愛称で知られる松任谷由実さんが結婚する年の夏を過ごした地でもあるそうです。そして、みんなの気になる部屋割りは、くじ引きで行われました。お部屋でくつろいだ後は、お楽しみの夕食バイキングです。ホテル自慢の美味しい料理をたくさんいただきました。笑顔でピース!

■夜に鳴く虫を観察しよう!

お腹いっぱいになっても、まだまだ続く、本日ラストのプログラム ナイトハイク?夜の自然観察?。 うっすらとお月様が顔を覗かせる中、懐中電灯を片手にみんなでバスに乗って湘南国際村へ。三浦半島生物多様性保全の天白牧夫さんのガイドのもと、夜になると活発になる虫の観察を行いました。真っ暗な道を進んで行くと、エンマコオロギやツヅレサセコウロギ、カンタン、アオマツムシなどがたくさん鳴いていて、その先には発電機の光に集まる虫たちがいっぱい! ちょっと虫が苦手な人は、少しずつ後ずさり・・・。

■三浦半島に大雨警報発令!

2日目の朝は秋雨前線の影響で、三浦半島には大雨警報が発令するほどの雨模様。早朝のラジオ体操も中止となり、少しだけゆっくりとした起床となりました。しかし、この雨の影響で予定していた子供用プログラム「前田川から大楠山頂上を目指すトレッキング」と大人用プログラム「地魚を使った調理体験」も中止に。その「地魚を使った調理体験」では、旬の食材を中心にした料理教室や食材の産地取材や食に関する様々な企画・執筆と幅広く活躍されている奥田ここさんに、アジのさんが焼きの作り方を教えていただく予定でしたが、せっかくの機会でしたので、魚のおろし方の基本などを教えていただきました。前日の朝市で調達していた佐島漁港のゴマサバは、鮮度も良くとっても美味しそうなプリップリのボディ! しかし、今回ばかりはおあずけになってしまい、あぁ?残念(≧0≦)

■開催初の雨天プログラムに

当初の予定を変更し、全員揃って湘南国際村センターへ。ここでは、おおくすエコミュージアムの会の野崎章子さんによるカードを使った親子動物当てゲーム、「地球は水球」というお話や新種?珍種?お魚デザインなど、みんなで一緒にワークショップを行いました。

『地球の表面積は陸と海ではどっちが大きい?』 子供たちは地球儀のビーチボールをお互いに投げ合いっこしながら、つかんだ人の中指が海を差すか、陸を差すかの回数を調査開始! 見事に実際の分布状況とほぼ同じ結果となりました。そして、普段何気なく使っている水が、地球上を循環することを学びながら、生きていく上で水がいかに大切かを学びました。次に動物の親子がそれぞれ書かれたカードを組み合わせる動物の親子当てゲームでは、カードに描かれた動物がトカゲかと思って相手を探していると実はサンショウウオ? これではなかなかペアになれずに苦笑い! 最後は3種類のお魚の部位を組み合わせるお魚デザインの発表では、とっても個性的なデザインの魚やカレー好きな魚なども登場し、会場を沸かせていました。

午後は、三浦半島生物多様性保全の皆さんのご指導で、湘南国際村の野草や竹を使って笛を作ったり、葉っぱの空気鉄砲などを体験しました。どれも簡単そうに見えても思い通りにはできず、葉っぱの空気鉄砲は、手でゲンコツを作り、その上に葉っぱを置いて、もう一方の手を開いたまま強く叩いて音を鳴らすのですが、これが叩いても叩いても音がならず、手が赤くなるばかり・・・。竹笛もなかなか音が出なかったけど、コツをつかめば「プー」と音が出て、ついドヤ顔に・・・。お父さん、お母さんにとっては、子供の頃に遊んだ懐かしい遊びもあったかな?

■みんなの距離を近づけてくれた『恵の雨』

最後のまとめでは、2日間を振り返って学年別にひと言ずつ発表してもらいました。2日目はあいにく朝から雨でしたが、室内プログラムだったため参加者同士の交流が深まって、子供たちもたくさんお友達ができたようです。今回の開催地となった三浦半島は、海と川と山がコンパクトに存在している全国でも珍しい場所です。その海と山のつながりを感じてもらおうと選んだテーマが「海と山をまるごと体験!」。天候の関係でテーマ通りとは行きませんでしたが、参加者の感想には、磯遊びをたっぷり楽しみ、さらには家族旅行では味わえない貴重な体験、親子での思い出作りにもなっていたようです。是非、今回実現できなかった前田川遊歩道から大楠山へのコースは、ご家族で足を運んでみるのもいいかも知れませんね。そして、日本自然保護協会、三浦半島生物多様性保全を始めとするたくさんの方々にご協力をいただきました。本当にありがとうございました。

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