ツキノワグマの生息する世界で一番小さな島 四国ツキノワグマ保護プログラム

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四国のクマが絶滅してしまうかもしれません

近年、本州を中心に、人とツキノワグマとの軋轢に関するニュースを目にすることが多い一方で、九州ではすでに絶滅してしまったことや、四国で絶滅の危機にあることはあまり知られていません。今、私たちは、クマの存在そのものに価値を感じ、クマと共生する未来を選べるかどうかの岐路に立っています。ツキノワグマは、過剰な森林の利用に伴う生息地の減少や、さまざまな体部位を食肉や漢方薬として利用することを目的とした過剰な捕獲(密猟も含む)により、すでに絶滅した地域も多く、現在でも個体数の減少が進んでいるのが現状です。そのため、国際自然保護連合のレッドリストでは、絶滅の危険が増大している「危急種(絶滅危惧類)」として、保護の対象となっています。

四国はそんなツキノワグマの生息する世界で一番小さな島ですが、四国に生息するツキノワグマの生息確認数はわずか数十頭。20年後に絶滅する確率は6割以上とも言われており、絶滅の危機にあります。四国では1986年以降捕獲記録はなく、1994年からは捕獲禁止の保護策もとられていますが、個体数が増加する兆しが見られません。この状況を解決するために、日本自然保護協会は、日本クマネットワーク(JBN)、四国自然史科学研究センターと連携して、今後3年間で以下の4つの取組を進めます。

  1. 広域かつ詳細な生息状況の把握
    効果的な保全対策を行うためには十分な現状把握が不可欠です。化学的な解析に十分な情報を収集するためには、50km四方に約150台のカメラトラップ(※1)と、ヘアトラップ(※2)、GPS発信機の装着(※3)が必要です。
    ※1 カメラトラップ:ツキノワグマ等の動物に反応する自動撮影カメラによる調査
    ※2 ヘアトラップ:鉄線のトラップにより体毛を採取してDNAで個体識別を行う調査
    ※3 GPS発信機:捕獲したツキノワグマに装着して位置情報を記録する調査
  1. 四国ツキノワグマと人とのかかわりや意識の把握
    四国におけるツキノワグマとのかかわりや意識について、過去と現状の把握を進め、普及啓発や、地域での教育活動への活用をおこないます。
  1. 長期的な生息環境の保全
    四国ツキノワグマはわずかに残された自然林に依存して生息していることが明らかになっています。ツキノワグマの生息環境を改善するためには、現在の主要な生息地の周辺で、ドングリ等がなる豊かな自然林を増やすことが必要です。そのため、不採算な人工林を自然林に戻し、その過程で生産される木材を積極的に利用することを進めます。
  1. 普及・啓発
    四国ツキノワグマの危機的状況や、本プロジェクトの中で明らかになったことについて積極的に発信していきます。現在の生息地域周辺の方々に理解を深めて頂くとともに、四国及び全国の方々へ理解やご支援を求めていきます。

2017年度、これらの取組みを進めるために、8月末までに500万円の活動資金が必要です。ご支援よろしくお願い致します。また、ぜひご家族ご友人にもお知らせ下さい!
※ご寄付の金額に応じて御礼品をお送り致します

【詳細はこちらをご覧ください】
http://www.nacsj.or.jp/2017/06/4492/

ツキノワグマの写真

ツキノワグマのTシャツ

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