こんにちは!今回はベビーモスリンをつくっている工房を囲む自然とベビーモスリンづくりがお休みの時に工房はどんなことをしているのか?をお届けします!
というわけで、めっきり寒さが増してきた今日この頃。ピースジャム工房(ベビーモスリンの製造工房)周辺の晩秋はこんな色彩です。
こちらはピースジャム工房に来る子どもたちの散歩道。通称「秘密の散歩道」です。
工房入り口から入れるのになぜ秘密なのか、また誰に秘密なのか自体が謎。という秘密の散歩道。ここには桜やカエデの木のほか、もみやクルミといった多種多様な木々が美しく共存しています。なぜこんなダイバーシティーな感じなのか近所のお年寄りに聞いたら、ここは数十年ほど前に草木を地面に植えて販売していた場所だそうで、ご商売をやめるときに地面に植えたまま忘れていったのだろう、とのこと。忘れ物にしては結構なサイズではありますが、そのおかげで色々な草木に触れられる子どもたちはラッキーです。
そしてコチラ。
夏場はこんなに葉を茂らせていたツリーハウス(ケヤキ)は現在、
すっかり葉を落として冬支度。ふわふわのプードルを洗ったときくらいのホッソリ感ですね。毎日子どもたちと遊んでくれるこのケヤキ君は推定樹齢100年以上とも言われていて15メートル以上のノッポさん。たまに子どもに紛れて巨木マニアの方が樹皮をペタペタ触りに来るほどの人気者です。
日曜日はベビーモスリンの製造がお休みなので、こんな環境を活かして地域住民の皆さんと子育てイベントを行います。
たとえば、
こうやってお芋を濡れた新聞紙とアルミホイルでしっかり包んで
落ち葉と木炭で火を起こして
強烈な遠赤外線に耐えてると15分ほどでお芋が焼き上がり・・
ほくほくのお芋を食べながら
広場でイケメンなお歌のお兄さん(地元シンガー)のライブに興じる。
一方で工房内キッズルームは
人がわちゃわちゃしております。
これは粘土の多肉植物でオリジナルプレートをつくるワークショップ。
ベビーモスリンで鍛えた心技体が発揮されます。
参加者は皆子連れのママさんで、生後間もない赤ちゃんはゴロゴロするだけで周囲を癒し、赤ちゃんをまたいで走った3歳児は周囲を凍りつかせました。
そんなこんなで出来上がったのがコチラ
地域住民の要望があれば休日じゃなくても催しをしていて参加費は無料。
子育て層同士や多世代交流を目的にベビーモスリンの収益を用いて毎月実施しています。
とは言いつつも活動資金には常時悲鳴をあげています(笑)。それでも住民が次々に繋がっていき、同じく笑顔が増えていく様を間近で見られるのはこの上ない贅沢かつハッピーなので困ったことにやめられません(やめないけど)。
振り返れば、育児期の孤立を解消しようと始めた企画。こんな当たり前の景色を見るのに7年もかかりました。開始した震災後当時は見たくても見られなかった景色です。そういった意味でもベビーモスリンの作り手(スタッフ)の笑顔、使い手(買い手)の笑顔、地域の笑顔に深く感謝しつつ、応援者と共に今後も元気を増やしていきたいなあ、微力ながら永く。なんて心から思っています。
ああ、なんか後半真面目な話をしてしまいました。
いやいいのか。むしろ。
というわけで、今回は「お芋は美味しいね!」というお話でしたよ!
今回もお読みいただき本当にありがとうございました!
<ピースジャムとベビーモスリン>
2011年3月の東日本大震災直後から、ロンドン在住の日本人乳幼児ママたちによる東北支援として始まったベビーモスリンプロジェクト(旧・モスリンスクエアプロジェクト)。
被災地でのベビーモスリン配布にはじまった活動は、世界中で話題となった。
被災地では布の便利さも話題となり、ロンドン在住ママと気仙沼ママたちの手によって初の日本製モスリンスクエア「ベビーモスリン®」が誕生した。
現在では、ピースジャム工房にて気仙沼のママたちによる製作がされており、母親たちの雇用支援にも繋がっている。詳しくはこちらをご覧ください。
http://www.babymuslin.org/