ベビーモスリン物語~第4話~

ベビーモスリンのタグ

こんにちは!

今回はベビーモスリンのタグデザインに込められた思いについてお話しようと思います!

ベビーモスリンのタグ

舞台裏の話になりますが、実はこのタグには沢山のママの「想い」が込められているんです。

以前ベビーモスリン物語〜第1話〜でお話しましたが、ロンドンのママから東北のママへの温かな支援として届いたモスリンスクエア。これを国産で初めて「ベビーモスリン」という名で生産してママと赤ちゃんの職場づくりにつなげていこうと着手したのが本製品の成り立ちです。

ロンドンのママたちは東日本大震災への支援物資として「モノ」だけを送ってくれたわけではなく、「遠くにいても心は身近で応援しているよ!」というメッセージも込められていました。それはこのタグの下部分の「LONDON X TOHOKU」からも見て取れます。

タグの下の部分

これ。これです。

これはロンドンと東北の地がひとつになって生み出した製品、という意味だけではなくて、実は「人と人の想いを結ぶのに距離なんて関係ない」という意味としても表現されているんです。物資支援しかり、遠距離恋愛しかり、迷子のお知らせしかりです。

なので、

タグの上の部分のハート

こうなります。

このタグ上部のハートの部分はそのメタファー(比喩)として表されていて、イギリスのユニオンジャックと日本の日の丸が見事に融合したハートになっていますね。

日の丸とユニオンジャックの色が奇跡的なカブリかたをしているので、「ハートのユニオンジャック」にしか見えないという人も少数、本当に少数ほどいるかもしれませんが。

まとめると距離よりも大切な「想い」を融和して一緒に歩いていこうというピースフルなメッセージが込められているのです。

こちらのデザインはそんなママさん達の想いとアイデアをもとに

Blass Designの方とママたち

なんとあのイギリス発の人気ファッションブランド「Monsoon Accessorize」などを手がけるロンドンのデザイン会社「Blass Design」が無償でデザイン協力をしてくださって生まれました!もうありえない奇跡に感謝感激雨あられです。

そんな2011年当時を振り返ってみると、最初は誰も見向きもしない小さなアクションであっても、気持ちさえ大切に持ち続けていれば同じ気持ちの人とつながったときに、共創や新たなアクションを生むのだとベビーモスリンに携わり始めて本当に勉強になったことを思い返します。

今年は大変悲しいことに西日本に記録的な集中豪雨が起き甚大な被害とともに多くの尊い命が失われ、災害を経験している身としてもスタッフ一同胸を痛めておりました。だけれども黙ってみているだけでは余計悲しくなるだけ。何かできないかと考えた時に超微力ながらもせめて東日本大震災の時に遠方より励まし、応援してくれたロンドンのママのように、またボランティアとして大勢かけつけてくれた西日本の皆さんのように、遠くに住んでいても心は近くで応援したいという思いは共通していました。そこで善は急げとばかりにママと乳幼児に向けてサニクリーンさんの多大な協力のもと、応援メッセージ付きのベビーモスリンを生産し、支援物資として現地の乳幼児に直接お届けするべく沢山の現地協力者にお世話になりながら、今までに広島と愛媛と岡山の乳幼児に約1000枚ほどベビーモスリンをお届けすることができています(継続中)が、ベビーモスリンの成り立ちと同様に、モノだけの関係ではなく、人と人の想いや心を元に協働が進んでいく様を改めてみていると、「支援」とは縁の繋がりによって生まれ、共感によって継続していくので「支縁」でもあるのだと、ダジャレ的ではありますが「なるほど納得!」と、一人で腑に落ちていたりする昨今なのであります。

 

広島県尾道市でベビーモスリン配布の様子

広島県尾道市でベビーモスリン配布の様子

今後もタグに込められた想いである、「心の共有」を大切にベビーモスリンの可能性を多くの仲間と一緒に開いていこうと思っています。

かしこ

 

<ピースジャムとベビーモスリン>

2011年3月の東日本大震災直後から、ロンドン在住の日本人乳幼児ママたちによる東北支援として始まったベビーモスリンプロジェクト(旧・モスリンスクエアプロジェクト)。
被災地でのベビーモスリン配布にはじまった活動は、世界中で話題となった。
被災地では布の便利さも話題となり、ロンドン在住ママと気仙沼ママたちの手によって初の日本製モスリンスクエア「ベビーモスリン®」が誕生した。
現在では、ピースジャム工房にて気仙沼のママたちによる製作がされており、母親たちの雇用支援にも繋がっている。

詳しくはこちらをご覧ください。
http://www.babymuslin.org/

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