「ネイチュア・フィーリング自然観察会」にいってきました。

サニエルと参加者の集合写真

日本自然保護協会の「ネイチュア・フィーリング自然観察会」とは

日本自然保護協会が主催する「ネイチュア・フィーリング自然観察会」は、20年以上にわたり毎年行われているイベント。五感で自然をじっくりと感じ、自然への気づきを分かち合う体感型のイベントであり、子どもからお年寄りまで、また、からだの不自由な方でも自由に参加することができる。今回、ぼくサニエルもイベントに参加して、日本自然保護協会の小林今日子さんや参加者の方たちにお話を伺ってきたよ。

日本自然保護協会の小林さん

20年以上、毎年行われる自然観察イベント

日本自然保護協会小林さん

日本自然保護協会の小林今日子さん

ネイチュア・フィーリング自然観察会は、環境省主唱の「2017新宿御苑みどりフェスタ」にて、20年以上にわたり毎年行われている日本自然保護協会主催のイベント。毎年全国各地から多数の参加者が集まる。
「ネイチュア・フィーリングとは、身体の不自由な方や、子どもからお年寄りまで、どなたでも参加できる自然観察会です。一人ひとりが五感をフルに使ってじっくり自然を感じ、楽しむことができます」と話すのは、日本自然保護協会の小林さん。
「参加者は毎年50~60名くらい。参加者を10班くらいに分け、そこに自然観察指導員の資格を持つリーダーがついて、リーダー主導のもと自然観察を進めていきます(小林さん)」
イベント当日は開催地である新宿御苑が無料開放されており、さまざまなイベントやブースが出展され、多くの人が訪れている。ネイチュア・フィーリング自然観察会は、基本事前申し込みだが、当日ふらっと来て参加することもできる。

誰でも参加できる自然体感型イベント

樹皮の触り心地を体感する参加者たち

樹皮の触り心地を体感する参加者たち

「ネイチュア・フィーリングは自然に関する難しい知識の習得が目的ではなく、『花が咲いていますね』『花はどんな形をしていますか?』というふうに主観に訴えかけて、五感をフルに使って、花や葉っぱの色や香り、手触り、温かさ・冷たさ、葉がこすれ合う音など自然を体で感じてもらうことを大切にしています(小林さん)」
知識の解説は必要最低限にとどめ、参加者一人一人が自然に触れて感じたことを自由に発言し、それを同じ班の仲間と共有して感動を分かち合う。自ら進んでゆっくりじっくり自然を味わうのが、ネイチュア・フィーリングだ。
「ネイチュア・フィーリングは、もともと日本自然保護協会が80年代に提唱した自然観察の手法です。もともとは目の見えない方や障がいのある方と一緒に自然観察会を楽しむために生み出されたもので、現在では、“何時(いつ)でも・何処(どこ)でも・誰(だれ)とでも”できる自然観察会として普及を進めています(小林さん)」
“誰(だれ)とでも”の中には、子どもやお年寄り、身体障がい者、精神障がい者も含まれ、外国人が参加することもできる。
「もちろん安全に配慮してサポートすることはありますが、ネイチュア・フィーリングでは、みんな平等。目を見えない人のほうが耳や手の感覚が研ぎ澄まされているので、思いもよらない発見をしてくれることがあり、観察会が盛り上がることが多いんです(小林さん)」

ネイチュア・フィーリング開始!

花のつぼみを観察するこどもたち

花のつぼみの匂いを嗅いだり、つぼみを開いてみたり

よく晴れた青空の下、ネイチュア・フィーリングがスタート。1班10名前後のグループで、新宿御苑の「母と子の森」の中をゆっくり散策する。
散策を始めてすぐに、木の下に落ちている花のつぼみのようなものを発見。みんなで立ち止まってじっくり観察し、「どんな形?匂いはする?」というリーダーの声かけで、参加者からは「花びらが重なってチューリップみたい」「白くて柔らかい」「甘い匂いがする」「少しスパイシー」など思い思いの感想が聞かれる。
「ネイチャー・フィーリングで話す内容に、正解不正解はありません。誰もが自由に感じたことを思うままに表現することができます。また、葉っぱを必要以上にちぎったり、花を摘んだりすることはしません。できるだけ自然に負担をかけずにやるのも自然観察のルールです」と小林さん。

ネイチュア・フィーリングは発見の連続

なにかを見つける男の子

「こんなの見つけたよ!」と教える男の子

森の中は、植物や虫、動物との出会いがたくさん。大人も子どもも、主体的に土や木々をかきわけて探し、ミミズやヤモリ、ヤスデ、ぎんなんの新芽、キノコ、バッタなどを次々と見つけ、みんなで共有する。
また、ススキに似た細長い葉っぱを摘んで葉先を食べてみたり、近くで鳴くシジュウカラの声に耳を澄ませてみたり、タンポポの茎で笛を吹いてみたり。味覚や聴覚など五感をフルに使って自然を感じていく。
「人に見つけてもらうよりも、自分で発見したり体験したりすることができると、うれしさもひとしおです。後々まで思い出に残りやすくなります(小林さん)」

自然を大切にする心を育みたい

倒れた桜の木の触り心地を観察

倒れた桜の木の触り心地を観察

ネイチュア・フィーリング自然観察会が目指すのは、自然とのふれあいを通して、自然を大切にする心を育むこと。
「五感で感じたことは心の奥深くに残ります。匂いってふわりと香った瞬間に、『懐かしい』と感じて思い出を呼び起こします。また、樹皮を触れば、幼い頃木登りをした記憶がよみがえってくるかもしれません。そんな心に残っている自然がなくなってしまうというのは悲しいことですので、ネイチュア・フィーリングをきっかけに自然を守る気持ちが芽生え、最終的には自然を守る仲間になってもらえたらうれしいですね(小林さん)」
「今回のイベントの他にも、「ネイチュア・フィーリングを進める会」では、ネイチュア・フィーリングを新宿御苑で毎月開催しています。こちらも誰でも参加することができますので、興味のある方は、ぜひ一度ご参加ください。自然をゆっくりじっくり味わうことで、新しい発見に出会えることでしょう(小林さん)」

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